2009-06-17

嘘つきアーニャの真っ赤な真実


あの時にあれだけ仲の良かったあの子。
★★★★★
今頃はどうしているだろう。
何かの拍子にそう思う事は有っても、実際会いに行こう!!っと行動する事が出来ますか?
ましてや国外へ。


彼女の行動力と友人への愛情の深さは、トテツもなく、素晴らしい。

そして島国日本でのほほんと生活している自分の気楽さと、民族への愛情の薄っぺらさに驚いた。

陸続きの大陸の国々が抱える、政治的、民族的な諸問題。
それ故に、芽生える自立心。
在プラハ・ソビエト学校で過ごした彼女達は、島国で暮らす私たちより遥かに多くの事を学び、悩み、生活をしている。

歴史なんて、知ったところで何も変わらないし…と思っていたけど、全ての人間は歴史の上に成り立っている。

なんだか、色んな事を見る角度が少し変わった気分。

2009-06-09

とらちゃん的日常

★★★☆☆
写真が豊富で、にゃんこに癒される。

息抜きにぴったりな文庫。

しかし、自分の愛猫にマジックマッシュルームを食べさせる等という行為が出来るのは、この人位のもんだろう。

そして、らも氏なら仕方が無い。
と思ってしまう私。

2009-06-08

グラスホッパー




★★★☆☆
ここ数年、話題の伊坂幸太郎氏。

とってもハードボイルド。
解説を読むと、氏、初のハードボイルドタッチとか。

清潔感が無い事を「清潔さが足りない」と表現したり、言葉の繊細な使い方は好き。
ですが、ハードボイルドが…。

違う作品でリベンジします。

ロシアは今日も荒れ模様


★★★★☆
ロシア語通訳者、米原万里さんのロシア裏事情。

通訳者だけあって、語彙が豊富。
頭が切れる。
毒舌?(←失礼な事を言ってすみません)なのに嫌みが無い。

私の知能指数がもっと高ければ、是非お友達になりたい(笑)

ロシア関連の書籍は「ロマノフ王朝の終焉」以来数年振り。
だけど、ちょっとしたロシア通になった気分です。

ヒトのオスは飼わないの?

★★★★★
ロシアは今日も…」でファンになり、2冊目。

このタイトルなら、色恋沙汰、恋愛観など、氏の心の内部が…と期待を胸にページをめくる。

しかしめくれどめくれど、登場人物、いや登場動物ばかり。

無理、道理、ターニャ、ソーニャ。
時折彼・彼女らのお顔を眺めながら、にやにやと読み進める。

愛情たっぷりの犬・猫との日常。
彼らの為なら労力を惜しまない、万里さんの活力に天晴れ!

しかし、動物に愛情をたっぷり注げるのは、人間と違う生き物って割り切ってるからなのか…。
ヒトのオスに無償の愛を注ぐのは、難しい。